皆さんは、こんな話をご存じであろうか。
クリスマスにサンタクロースが男の子に自転車をプレゼントしたが、男の子は全然喜ばなかった。なぜでしょうか?
これは有名なサイコパス診断テストの一つで、普通の人は「自転車が欲しくなかったから。」などと答えるが、サイコパスは「足がないから。」と答えるという。
皆さんは2020年のクリスマスは何をもらいましたか?
まさか自転車をもらって喜ばなかった人がいるんでしょうかね、、、
時はさかのぼり2014年12月24日、この日は僕が高校3年生のクリスマス。学校も自由登校になり、僕は学校には行かず、自転車で図書館に勉強をしに行っていた。
まあこの年は受験に失敗してるんで僕の勉強方法は確実に間違ってたと言えますが、そんなことは今はどうでもいい。
高校3年のときのビート板
なんだかすごいスケベな顔してますよね。特に口元がすごく不快。
ちなみにこれは文化祭でパンを売ることになって、その時の飾りつけのクロワッサンを顔にあてがっているとこです。(うんこじゃないよ。)
話を戻しますが図書館にて、僕はせっせと勉強をしていたわけで時計を見ると13時。おなかがすいたんで飯でも食いに行こうと外に出たら、、、
自転車が盗まれていた。。。
なんてこったい。僕は今の今までカギをかけ忘れたことなんてなく、もちろん自転車を盗まれたことなんてのもない。しかしこの日は気が緩んでいたのかカギをかけ忘れてしまったのだ。
「やっちまった。。。」
どうすることもできない僕は親に連絡して、車で迎えに来てもらった。
車の中で親は、
「災難だったな。しょうがない、卒業までもう少しだけど自転車がないと不便だろ、自転車行って新しいの買おう。」
この時本当に親に感謝した。こんなダメな子供でごめん。
(まあその後数年間で浪人と留年をするのだが、その時はこれよりもっと親に感謝することになった。)
そして新しい自転車を買ってもらい(中古だけど)、その日はしょんぼり寝た。
(あの自転車良かったのになあー。ライトも戦車みたいに頑丈な奴を2週間前に買ってもらったばかりなのにな~。)
そして次の日2014年12月25日。
僕はまたしても図書館に勉強をしに行った。
新しい(中古の)自転車は前の自転車よりも走り心地が悪く、いつもよりどんよりした気持ちで図書館に着いた。
すると駐輪場に
見覚えのある自転車が、、、
「え?これ、おれのチャリ?」
そう、そこには昨日盗まれたてホヤホヤの自転車がそこに置いてあったのだ。
しかもめちゃくちゃしっかり自転車にカギがかけてあった。
僕はいろいろなことを思った。
なぜ犯人は僕の自転車を盗んで逃走したのに、次の日もまた同じ場所に盗んだ自転車でくるんだ?
なぜこいつは人様から盗んだ自転車を我が物かのようにカギをかけているのか。
俺より防犯意識が高いじゃないか。
犯人からどうやって自転車を取り返そう。
昨日買った自転車どうしよう。
そんなことを思いながらとりあえず親に連絡し、
「とりあえず犯人が出てくるまでここで張り込んでるね!」
と言い、親は、
「気を付けるんだぞ。」
と、心配そうに言っていた。
そして張り込むこと20分ほど。
図書館からあからさまに自転車盗みそうな野郎が出てきたのである。
・髪の毛ボサボサ。
・使い古したツナギを着ている。
・顔めっちゃ黒い
・ボロボロのサンダル履いてる。
・臭そう。
・ワンカップの日本酒持ってる。
絶対こいつや。俺の自転車を盗んだ奴は。
そもそも図書館に酒って持ち込んでいいのか?
誰か注意するやつはいなかったのか?
そう思いつつじっと見ていると、そいつはポケットからカギを取り出し自転車のカギをあようとした瞬間、僕は駆け寄り、
「そのチャリ、僕のです。」
沈黙が続いた。あっちもまさか持ち主が現れると思っていなかったのであろう。驚いた様子でこちらを見ていた。
見つめ合いが続く。僕は万が一殴り合いが起きてもいいように拳はギュッと握っていた。
ちなみにこいつはすごい臭かった。臭いが漂ってきた。
実際の時間としては数秒にも満たない沈黙であったが、僕にはとても長く感じた。
そしてついに犯人の口が開き、こう言った。
「ああ、そうっすか。」
・・・・・・・・・ん?
なんだよ「ああ、そうっすか。」って
舐めてんのかよこいつは!人様の自転車を盗んどいて!
詫びの一言もないんかよ!!!
そして犯人はカギを僕に渡してきた。
よかった、何事もなくて、殴り合いになったらどうしようかと思った、、、
そしてカギを受け取ろうとしたとき、
手きったな!!!
犯人の手がめちゃくちゃ汚かったのである。
手全体がめちゃくちゃ黒かった。
手を洗ってないのかこいつは。
そしてカギを手渡すと犯人はそのまま歩いてどこかに行ってしまった。
良かった。
とりあえず自転車が戻ってきた。
そして僕は勝利を祝うためにとりあえずトイレに行き、勝利の脱糞をすることにした。
ルンルンルン♡
僕はウキウキでトイレに入ったがその瞬間。
便器の中に大量のウンコが流されずに放置されてたのであった。
うわぁ、最悪や、絶対あいつだろこれしたの。
流れていないウンコまでも犯人のせいにし、僕は仕方なくそのブツを流し、自分のブツも排泄するのであった。。。
そして怒りがまだ残った状態で駐輪場へ向かい、取り返した自転車を確認してみると。
ライト壊れてるやんけ!!!
あの戦車みたいなライトがボコボコに壊されていたのである。
なんであいつはパクった自転車のライトぶっ壊す必要があったんだ?
自転車屋さん曰くハンマーで何回もぶっ叩かないと壊れないというのに。
僕は意気消沈しながら帰路につくのであった。(その日は勉強しませんでした。)
ちなみにこの話を高校の同級生に話したところ、
「サンタさんがチャリプレゼントしてくれたんじゃね?」
などと本当にくだらないことを言ってきた。
確かに今僕の家にはチャリが二つある。プレゼントされても全く嬉しくない二つ目の自転車をもらったおかげでね。
では、最初の話に戻ろう。
クリスマスにサンタクロースが男の子に自転車をプレゼントしたが、男の子は全然喜ばなかった。なぜでしょうか?
その答えは、
「サンタさんから自転車をもらってもその前日に自転車買ってもらってたし、サンタさんの手めちゃくちゃ汚かったし、ウンコ流さなかったし、ライトもぶっ壊れてたから。」
でした。
今回の話はここまでです。
ではまた。